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終わりと始まりと


 

昨日、初雪が降りました。

 

数十人の土地の人たちが一緒になってお茶をしている、そのさなかでした。

 

その場に居た人たちは、小さな人になってみたり中くらいになってみたり

けたけた笑い声をあげながら、時空を自在に行ったり来たりしていました。

 コーヒーと南瓜の蒸しパンと、差し入れのおはぎをいただきながら。

 

おはぎは中に餡子が入っているから、真っ白で綺麗なまるでまんまるの雪団子。

 女の子はいつの間にか働きもののおばあちゃんになって

中に美味しい秘密を隠すように、雪玉をお茶の時間にたくさん作ってくれました。

 

保育園の小さな人たちも遊びにやって来ました。

その世界の襖をそおっと開けて覗きこんでから

神妙の面持ちでひとり、ひとり、変幻自在な世界の奥へと進んでいき

負けじと空間を膨らませたり、縮ませてみたり

呼吸するかのように変容していました。

そうしてひとしきり遊び終えて、等身大程度になってみると

縦横無尽の空間は1つにワッと熱量を帯び

彼らはいつかの小さな人達に称えられるように退場するのでした。

 

一緒に外へ出てみると、少しのミゾレが落ちてきていました。

小さな人達はゴムボールのようにぽんぽん声をあげてミゾレと弾みだしました。

 

冷たい風が吹きおろすのに、その弾みも部屋の中もとてつもなく暖かい。

 

 

ミゾレは次第に雪になっていきました。

 

これはまた

新しい冬のはじまり、はじまり。

 

生活音と一緒に聴くボレロをリピートすると

いつもいつの間にか音楽が始まっているように

あれもこれも小さくボレロみたいに、耳を澄ますと始まっています。

次第に音は重なって行き、大きくなって終わるけれど、

その後の自由と、新たな始まりの予感が残ります。

 

いくばくの不安を纏いながらも、その初雪の中

ふといくつかの新しいことを始めたくなりました。

 

日常のひとこまを切り取ってみて、ここへ書いてみようかとも思い立ちました。

 

 

あわ居 岩瀬美佳子